患者に関する届出義務について

平成9年8月26日近畿地方医務局医療課長、平成9年8月27日医事課長より通知がありましたので、お知らせいたします。

患者に関する届出義務について

 標記については、平成9年8月13日付医近発第485-2号にて通知している「結核予防第22条及び第23条の届出にかかる届出期限の厳守について」にて、関係職員への法令の周知徹底、届出期限の厳守のための体制整備等に努めていただいているところですが、多くの病院が関係すると思われる法律より「患者に関する届出義務」の主なものを別添のとおり取りまとめたので、業務の参考として下さい。なお、業務遂行に当たっては、再度、法令等を熟読し、取り扱いに遺漏のないようお願いします。 

  区分(疾患名等)
・法定伝染病: 
【伝染病予防法】
コレラ、赤痢、腸チフス、パラチフス、痘瘡、発疹チフス、猩紅熱、ジフテリア、日本脳炎、流行性脳脊髄炎、ペスト

医師等の届出:
根拠条文:
法令3条及び同法施行規則第1条、第2条
概要: 
医師は、患者を診断又は死体を検案した時は、直ち(12時間以内)に患者所在地の市町村を経由して患者所在地の管轄所長に届け出なければならない。

区分(疾患名等) 
・指定伝染病
【伝染病予防法】
急性灰白髄炎、ラッサ熱、腸管出血性大腸菌感染症(O157等)

医師等の届出:
根拠条文: 同上
概要:   同上

区分 (疾患名等)
・届出伝染病
【伝染病予防法】 インフルエンザ、狂犬病、炭疽、伝染性下痢症、百日咳、麻疹、破傷風、マラリア、恙虫病、フィアリア病、黄熱、回帰熱
医師等の届出:
根拠条文:
法令3条の2及び同法施行規則第3条
概要:
医師は、患者を診断したときは、24時間以内に患者所在地の管轄保健所長に届け出なければならない。

区 分 (疾患名等)
・性病
【性病予防法】
梅毒、淋病、軟性下疽、鼠経リンパ、肉腫

   医師等の届出:
根拠条文:
法第6条及び同法施行規則第3条
概要:
医師は、患者を診断した時は、一ヶ月以内に文書で患者所在地の管轄保健所長を経て都道府県知事に届け出なければならない。

区 分 (疾患名等)
・結核
【結核予防法】
医師等の届出:
根拠条文:
法第22条及び同法施行規則第13条
概要: 
医師は、患者を診断した時は、2日以内に最寄りの保健所長に届け出なければならない。

病院管理者の届け出:
根拠条文 :
法第23条及び同法施行規則第14条
概要:
病院の管理者は、患者が入院又は退院した時は、7日以内に最寄りの保健所長に届け出なければならない。

区 分 (疾患名等)
・後天性免疫不全症候群
【後天性免疫不全症候群の予防に関する法律】
医師等の届出:
根拠条文:
法律第5条及び同法施行規則第1条
概要: 
医師は、感染者を診断したときは7日以内に感染者の居住地の都道府県知事に報告しなければならない。

区 分 (疾患名等)
・食中毒
【食品衛生法】
医師等の届出:
根拠条文:
法第27条及び同法施行規則第26条
概要: 
医師は、患者(疑いを含む)を診断又は死体を検案した時は、24時間以内に最寄りの保健所長に届け出なければならない。

区 分 (疾患名等)
・麻薬中毒
【麻薬及び向精神薬取締法】
医師等の届出:
根拠条文:
法第29条及び同法施行規則第10条
概要:
麻薬を廃棄しようとする者は、廃棄の方法等について、都道府県知事の許可を受けなければならない。

根拠条文:
法第35条及び同法施行規則第12条の2
概要:
麻薬取扱者(施行者、管理者)は所有又は管理している麻薬につき、滅失、盗取等事故が生じた場合は、速やかに都道府県知事に届け出なければならない。

根拠条文:
法第48条
概要:
麻薬管理者(薬剤課長)は、毎年11月30日までに次の事項を都道府県知事に届け出なければならない。
・前年の10月1日に所有した麻薬の品目及び数量
・前年の10月1日からその年の9月30日までの間に譲り受けた又は施用した麻薬の品目及び数量
・ その年の9月30日に所有した麻薬の品目及び数量

根拠条文:
法第58条の2 第1項及び同法施行規則第48条
概要:
医師は、麻薬中毒患者であると診断した時は、速やかに患者所在地の都道府県知事に届け出なければならない。