事務連絡
平成11年9月27日


都道府県
政令市
特別区
衛生主管課(室)感染症対策担当者殿


厚生省保健医療局
結核感染症課管理係


感染症の患者の搬送の手引き(改訂版)の差し替えについて
(平成11年8月4日事務連絡)


 標記について、下記のと牟り訂正がありましたので、差し替えをお願いいたします。
ご多忙中のところお手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

記 感染症の患者の搬送の手引き(改訂版)

ページ16
○肺結核を搬送した場合

訂正前訂正後
・ガフキー3号以上の患者に空気感染予防策をとらずに接触した場合はツベルクリン反応検査及び4週間後の胸部レントゲン撮影、専門医へ受診

・ツベルクリン反応陰性の場合は年齢に応じて予防内服
・ガフキー3号以上の患者に空気感染予防策をとらずに接触した場合はツベルクリン反応検査及び4週間後の胸部レントゲン撮影、専門医へ受診し必要に応じて予防内服を行う。

・ツベルクリン反応陰性の者であって、搬送後に陽転した場合には専門医へ受信し必要に応じて予防内服を行う。






事務連絡
平成11年8月4日

都道府県
政令市
特別区
衛生主管課(室)感染症対策担当者殿


厚生省保健医療局

結核感染症課管理係長

感染症の患者の移送について

 標記については、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成10年法律第114号。以下「法」)第21条に基づき、平成11年3月31日健医感発第50号厚生省保健医療局結核感染症課長通知「感染症の患者の搬送に関する手引き」を参考に実施していただいていることろですが、今般、感染症が疑われる患者の搬送、感染症を疑うことなく搬送した場合及び法第21条対象外の疾患の場合についても記載が加えられた報告書がまとめられました。
 上記の内容は救急業務を遂行する際に参考となると考えられることから、自治省消防庁救急救助課あて情報提供し、各地区消防本部等に周知が図られることとしたところであります。
 つきましては、今回まとめられた報告書について参考までに送付いたしますので、貴管下の関係機関に対する周知徹底をお願いするとともに、その取り扱いに遺憾のないよう配慮願います。




感染症の患者の搬送の手引き

改訂版

平成10年度厚生科学研究費補助金(新興・再興感染症研究事業)

感染症対策の見直しに向けての緊急研究(主任研究者:近藤健文)

分担研究者:角田隆文(都立荏原病院感染症科医長)
 
 
 
1.手引きの趣旨

 感染症患者の搬送については、法律上、所定の手続に従い一類及び二類感染症の患者が、指定感染症医療機関に入院する場合等に、都道府県知事が感染症患者を移送しなけらばならないことになっている。(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律の第21条)。

 この場合の搬送の方法については、厚生省令で定められることとされているが、この厚生省令については、「法第21条に規定する移送は、当該移送を行う患者に係る感染症がまん延しないように配慮して行わなければならない。」と規定されている(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律施行規則第12条)。

 これらの実際の措置に当たっては、実務の参考となるものがあれば関係者の実務の便宜になるので、このような観点から、この手引きを作成することとしたものである。

 なお、この改訂版においては、法律で定める移送のみでなく、感染症の患者であることが分からずに搬送した場合など、感染症患者の搬送全体について参考孝して追加した。


2.搬送に関する基本的な考え方

 感染症対策の基本は、感染源対策、感染経路対策、感受性対策の3つであり、感染症の患者の搬送における、感染症対策もその基本は同じである。なかでも感染経路対策は重要であり、病原体の特性に応じた適切な感染経路の遮断を行うことが求められる。その際、ともすれば大袈裟な隔離等になりがちであるが、人権に配慮した必要最小限の感染防御に心がけることが重要である。

 ときに、緊急に医療行為を伴った搬送が必要とされることも想定されるが、患者の状態に対して適切な資機材をもって処置を行うことが重要であり、かつ同時に搬送に携わる者が感染しないことが求められる。また、患者を安全に搬送することは基本となるものであるが、感染経路の遮断を厳格に行うことがすなわち搬送従事者の安全の確保に繋がるもさらに、搬送従事者の感受性対策も十分事前に実施して置くことが望ましい。

 なお、搬送に耐えられない患者等の搬送は、やむをえない場合を除いて、当然ながら避けるべきである。
 

ポイント
● 病原体の特性に応じた感染拡大防止の実施
● 人権への配慮
● 適切な資機材による搬送
● 搬送従事者の安全の確保


3. 搬送(移送)の実際


 法律第19条及び第20条に規定される患者とは、具体的には一類感染症(エボラ出血熱、ラッサ熱、ペスト、マールブルグ病及びクリミヤ・コンゴ出血熱をいう)及び二類感染症(急性灰白髄炎、コレラ、細菌性赤痢、ジフテリア、腸チフス及びパラチフスをいう)の患者を指す。

 また新法においては、すべての一類感染症の疑似症患者及び無症状病原体保有者並ぴにすべて及び二類感染症のうち、コレラ、細菌性赤痢、腸チフス及びパラチフスについては、疑似症患者も患者とみなすこととしており、これらの患者については都道府県知事が移送を行うこととされることから、ここに含まれる。

 考えられる搬送としては、一般の医療機関等から指定医療機関まで該当する患者を搬送する場合の搬送が想定される。この場合の移送は、都道府県知事の指示により行われるものであり、感染症対策担当部局が中心となって、移送班、患者がいる医療機関、受け入れ指定医療機関等の間の連絡及び連携を図ることが重要である。

 また、対象感染症及び患者の状況に応じた感染拡大防止措置を実施することが重要であり、同時に過度の措置とならないように人権に十分配慮した対処を選択する。なお、以下に標準的な感染防御策及び感染経路別予防策を以下に示した。

 患者移送後は、原則として移送車内を消毒し、移送車を介した感染拡大は絶対に避けなければならない。

 一類感染症患者の移送に携わった者は、原則として一類感染症の場合には、年に1回といった定期の通常の健康診断に加え移送後に、状況に応じて健康診断を実施することとし、さらに可能ならば健康観察期間を設定すること望ましい。また二類感染症の場合には、定期の通常の健康診断に加えて状況に応じて臨時の健康診断を行うことが望ましい。

(1)標準予防策 Standard precautions
 院内感染予防対策は、米国ではさまざまな変遷を経て現在標準予防策が推奨されている。すべての患者に適応され、病原微生物の感染源と確認の有無に拘わらず、血液、すべての体液、汗を除く分泌物、排泄物、傷のある皮膚、そして粘膜に適応する。これにより感染源であると認識された場合も、認識されていない場合も一律に感染リスクを減らすために作成されたものであり、以下の予防策をすべての患者に適応されることが望ましい。

 
標準予防策Standard precautions

1.手洗い
手洗いは予防策の基本であり、
 ・感染源となりうるものに触れた後、
 ・手袋を外した後、
 ・つぎの患者に接するとき、
通常普通の石鹸を使って行う。

2.手袋
感染源となりうるものに触れるときや患者の粘膜や傷のある皮膚に触れるとき、清潔な手袋を着用する。
使用後、もしくは非汚染物や他の患者に触れるときは、手袋を外し、手洗いする。

3.マスク・ゴーグル・フェイスマスク
体液・体物質等が飛び散り、目・鼻・ロを汚染する恐れのある場合に着用する。

4.ガウン
衣服が汚染される恐れのある場合に着用する。
汚染されたガウンはすぐに脱ぎ、手洗いをする。

5.器具
汚染した器具は、粘膜・衣服・環境を汚染しないように操作する。
再使用するものは、清潔であることを確認する。

6.リネン
汚染されたリネン類は、粘膜・衣服・他の患者・環境を汚染しないように操作し、適切に移送・処理する。



(2)感染経路別予防策 Transmission-based precautions

 感染経路別予防策は、院内感染予防のために標準予防策に付加して予防対策が必要な、感染性の強い、あるいは疫学的に重要な病原体が感染・定着している、あるいは疑われる患者に対して作成されたものである。これらは、空気感染予防策、飛沫感染予防策、接触感染予防策の3つに分類される。

 空気感染予防策は、感染性病原体が空気媒介飛沫核(およそ5ミクロン以下)となって長時間空気中を浮遊し、空気の流れにより広く拡散し、吸入により感受性のある者に感染する。結核、麻疹、水痘など空気感染疾患群を対象とし、空気感染防御のためには特殊な空調、換気が要求される。麻疹及び水痘に対しては免疫を有するものによる対応が望ましく、感受性のある者は呼吸器防御を心掛ける。サージカルマスク・ろ過マスク(dust-mist:DM、dust-fume-mist:DFM、high-efficiency particle air:HEPAなどのマスク)の着用がなされてたが、N95(有効率95%のNカテゴリー)認証が推奨されている。

 飛沫感染予防策は、咳・〈しゃみ・会話の際の、又は気管吸引や気管支鏡のような特定の手技を行っているときに感染源となる患者より発生する微生物を含む大飛沫粒子(5ミクロン以上)が感受性のある者の鼻腔・ロ腔粘膜・結膜へ接触することによって感染が成立する疾患群を対象とする。大飛沫粒子は空中を浮遊せず、通常約1メートル飛"ぷので、それ以上密な接触をする場合に必要とされ、疫学的に重要な疾患、もしくは疑われる場合に適応される。標準予防策に加えてサジカルマスクを着用し、疾患によっては眼を保護する。

 接触感染予防策は、直接、間接の接触により感染が成立する疾患群を対象とする。ヒトからヒトに直接伝播する場合や、患者からの排泄物や血液・体液、患者周辺の汚染媒介物による接触により伝播する場合がある。

 これらの感染経路別感染予防策は、確定診断前であってもリスクが想定される場合には、その疾患が否定されるまで適応することを基本としており、経験的にそれぞれの予防策を適応することが推奨されている。


(参考)感染症が疑われる患者の搬送
 
 下痢、出血、咳等の所見や複数の患者が発生しているといった状況から、原因となっている疾患がはっきりしないものの感染症が疑われる場合の搬送については、自宅、学校や職場といった医療機関以外から医療機関に搬送される場合が想定される。この場合には、感染症である可能性を常に念頭に置き、前述の標準的な感染拡大防止措置(スタンダードプレコーション)を実施する。

 また搬送にあたって、現場において一類や二類の感染症の可能性があると判断した場合には、感染症対策担当部局に連絡を行い、その指示を仰ぐものとする。連絡を受けた感染症担当部局は、必要に応じて感染症の専門家に相談するとともに、消防等他の関係部局とも連携を図りながら適切な医療機関への搬送を助言する。

(参考)感染症を疑うことなく搬送した場合
 主として、自宅や学校、職場といった場所で患者が発生し、緊急に救急車等の搬送車で医療機関に搬送する場合が想定される。その後、感染症の患者であることが判明した場合には、診断医療機関から搬送を行った者に対して速やかに連絡を行うことが必要であり、このため搬送を行うた者は医療機関に連絡先を登録するなど、医療機関が連絡を取れる体制をとることが必要である。

 特に搬送中に針刺し事故等の感染の危険性を伴う行為がなされた場合には、必ず搬送先医療機関に連作先と登録するとともに患者の診断結果に関する情報の手依拠を依頼する。

 搬送に携わった機関が感染症の患者の診断に関する連絡を受けた場合には、当該感染症と搬送した患者の状態に応じて搬送に使用した車の消毒を行うとともに、搬送に従事した者の健康診断を実施する。なお、感染症の患者であることが判明する前に他の患者の搬送を既に実施している場合において感染症新法において規定される疾患の場合には無論のこと、そうでない場合でも感染拡大の可能性が考えられる場合には、感染症対策担当部局に連絡を行いその指示を受け、逆に医療機関にその旨搬送に従事した者から連絡を行うなど適切な措置を行うこととする。

 
(3)対象感染症と感染経路別感染予防策
対象感染症の感染経路を念頭に適切な予防策を講ずることが重要である。

類型 疾患 感染経路 感染源 予防策
1類 ウイルス性出血熱 飛沫・体液接触 血液・尿・喀疾・吐物・排泄物 接触感染予防策
(飛沫感染予防策)
肺ペスト 飛沫による気道 喀疫・咳敏によるエアロゾル 飛沫感染予防策
腺ペスト 標準予防策
2類 ポリオ 経ロ 便 接触感染予防策
飛沫感染予防策
細菌性赤痢 経ロ 便 接触感染予防策
コレラ 経ロ 便 接触感染予防策
腸チフス
パラチフス
経ロ 便・尿 接触感染予防策
喉頭ジフテリア 飛沫による気道 喀疾・咳漱によるエアロゾル 飛沫感染予防策
皮膚ジフテリア 気道 飛沫核 空気感染予防策
3類 腸管出血性大腸炎 経口 便 接触感染予防策
(参考) 肺結核・喉頭結核 気道 飛沫核 空気感染予防策
 
 
 
(4)診断確定前に疫学的に重要な病原体の伝播を防止するための付加的な経験的予防策を要する臨床的症候群・病態(参考)

観察された臨床的症候群・病態 感染症を考える上で重要な潜在的病原体 付加的に行っておくべき経験的予防策
発熱:
 発熱以外に局所症状のみられないもの
 熱帯渡航歴のあるもの
 サハラ以南のアフリカから帰国後3週間以内のもの
 ペスト常在国・流行地からの帰国者
腸チフス
パラチフス
マラリア原虫
ラツサ熱ウィルス、エポラ出血熱
ペスト
接触感染予防策
飛沫感染予防策

接触感染予防策
空気・接触感染予防策
下痢:
 失禁・オムツ状態の感染症要因が疑われている急性
下痢、発熱を伴う下痢
 渡航直後4日以内のもの
 集団食中毒、集団発生
赤痢菌
コレラ、腸管出血性大腸菌

A型肝炎
ロタウィルス
接触感染予防策



原因不明の全身的皮疹・発疹:
 発熱を伴った点状・斑状出血
 小水庖状
 鼻カタルと発熱を伴なった丘疹

髄膜炎菌
水痘ウィルス
風疹ウイルス、麻疹ウイルス

飛沫感染予防策
空気・接触感染予防策
空気感染予防策
呼吸器感染
 咳・発熱・肺浸潤
 HIV患者の咳・発熱・肺湿潤
 百日咳流行期間中の夜間あるいは重度持続性の咳
 乳幼児の呼吸器感染症、特に気管支炎とクループ

 偽膜性咽喉頭炎

肺結核
肺結核
百日咳
RSウィルス、パラインフルエンザウイルス
ジフテリア

空気感染予防策
空気感染予防策
飛沫感染予防策
空気感染予防策

飛沫感染予防策
多剤耐性微生物のリスク
 多剤耐性菌による感染・定着の病歴
 多剤耐性菌が流行している施設に最近入院・入所した患者の皮膚創部感染・尿路感染症

多剤耐性菌


接触感染予防策

皮膚創部感染症
 膿瘍あるいはカバーできない排膿創部

黄色ブドウ球菌、A群溶連菌

接触感染予防策


(5)疾患別搬送の実際

a)ウイルス性出血熱

 一類感染症のうちエボラ出血熱、マールブルグ病、クリミア・コンゴ出血熱及びラッサ熱については概ね臨床症状からは鑑別が難しく、区別して対応することには困難であるため共通の対応とする。

 まずウイルス性出血熱については、以下の疫学的事項を把握する。

 ウイルス性出血熱は、発熱・頭痛を初発症状とし、重症インフルエンザ症状が主で、重症化すると出血症状が出現し、ショックに陥る疾患である。クリミア・コンゴ出血熱を除き、サハラ砂漠以南の西アフリカ・中央アフリカヘの渡航者で、マラリアや腸チフスが否定された不明発熱の患者の場合に特に注意が必要である。エボラ出血熱は、1976年から1979年にコンゴ・スーダン、1984年アイボリーコースト、1995年コンゴ、1996年ガボン・南アフリカなどの諸国で発生しており、現地での集団感染の発生に注意が必要である。宿主ではないがチンパンジーとの接触も要因として挙げられており、この分野の業者、研究者も高危険群となる。マールブルグ病の疫学は不明であるが、サハラ砂漠以南の東アフリカ・西アフリカと考えられている。この地域から輸入された実験動物を扱う研究所・研究者からの発生が危倶される。クリミア・コンゴ出血熱は、東欧諸国・中央アジア・中近東・インドアジア大陸・中国北西部で、ダニや野生の鳥、野兎に加え、ヤギ・ヒツジ・子牛など家畜がウイルスを保有しており、潜伏期は7日以内である。ラッサ熱は、サハラ砂漠以南の西アフリカにおける風土病であり、この地域から帰国して3週間以内に発熱がある場合は、この疾患の可能性がある。鑑別診断としてはマラリア・腸チフスであり、感染防御は接触感染予防策となる。上記の感染機会があり、高熱を主症状とし、ロ腔・歯肉・吐血・皮膚・結膜・鼻腔・消化管の出血症状をともなう場合、接触感染予防策及び飛沫感染予防対策をとる。

 一類感染症の患者を、第一種感染症指定医療機関まで搬送するには、一般の消防救急よりも長い距離の移動が見込まれる。搬送の対象となる者を診療した者は、まず搬送可能な患者であるか香かを診断し、管轄保健所へ報告する。搬送を行う場合には、気管内挿管チューブ以外のドレーン類はすべて閉鎖回路とする。失禁する場合は尿道バルーンカテーテルを挿入し、便失禁・下血に対しては紙おむつ着用とする。撥水性ディスポーザブルガウンは、血液体液の流出により予期せぬ汚染につながる可能性があるので注意することが望ましい。

 搬送する車両は〜感染拡大防止措置が十分図れる構造の車両であることが望ましい。吐血・喀血などで汚染域が拡大しないように機器類や壁面をシートで覆い、床側もビニールシート上に吸湿性のシーツや不織布を敷き、搬送後はビニールシートごと撤去し感染性廃棄物として処理する。吐血喀血失禁など患者周囲への汚染が明らかなときは、透明ビニールなどで患者空間を作り、同乗搬送者が長時間患者空間に曝されないようにする。車両の患者空間の壁面・床は、まずガーゼなどで汚れを拭き取った後、次亜塩素系の消毒剤を用いて拭き、それを水で拭き取ることが原則となるが、疾患ごとの詳細については以下を参照されたい。これらの清掃物品も感染性廃棄物として処理する。

 搬送にあたる者は、患者と接触する前に手袋・ガウン・サージカルマスクを着用、吐血・喀血や激しい咳敏のみられる際には目出し帽型のキャップとフェイスシールドもしくはゴーグルを着用する。床側が汚染される恐れのある時はオーバーズボンを着用し、ゴム長靴かオーバーシューズを着用することが望ましい。汚染した手袋は、その都度替えて汚染域を拡げないように注意する。目に見えなくても血液・体液に汚染されたものはすべて着替えてから車外へ出る。患者空間を出入りする場合も、汚染されていないかどうかを同乗者が確認し、汚染されたガウンを着たまま患者空間から出ないようする。さらに搬送を終えたのち病室前室で、手袋を替えたのちゴーグルを外し、キャップを脱ぎ、ガウン・オーバーズボンを脱ぐ。汚染されているときは、介助者に脱が'せてもらい、自分の手を後側に回さないこと、汚染した手袋で自分の身体や服を触らないことが重要である。手袋は最後にはずすこととする。

 ラッサ熱以外には予防薬・治療薬がないことから、感染には充分に注意を払う。濃厚接触者は3週間の健康観察が望ましい。この間には性行為などによる二次感染防止を心がけることが必要である。

b)ペスト(腺ペスト・肺ペスト)

 ペストはノミが媒介する、リンパ節腫脹、疹痒を伴う出血性化膿性炎症の高熱疾患である。例年患者発生をみる国や地域からの一週間以内の帰国者とペスト常在地域からの帰国者、ペスト流行中の地域からの帰国者を考慮する。具体的には、マダガスカルを含む南アフリカ、ヒマラヤ山脈周辺から西インド地方、中国雲南地方から蒙古地方、北米南西部ロッキ」山脈周辺、南米北西部アンデス山脈周辺にペスト病巣窟があり、報告患者の6割はアフリカにおいてのものである。国別では、マダガスカル、タンザニア、さらにベトナム、ミャンマー、中国、モンゴルで例年発生をみており、南米ペルー、ブラジルそしてアメリカ合衆国にも時折患者の発生がみられる。肺ペストの場合は、飛沫感染するので、サージカルマスクが長時間の使用に耐えうるようにガーゼを挟むか、耐水性のマスクとする。腺ペストは化膿病巣の膿による直接の接触感染であるが、未治療の場合は飛沫感染のリスクが生じることから、飛沫感染防御とする。搬送車両同乗者は、濃厚接触者と考えられるので、テトラサイクリン系抗菌薬の予防内服を行い、1週間の健康観察を行うことが望ましい。搬送車両はエタノールなどで消毒とする。

c)ポリオ(急性灰白髄炎)

 我が国では1961年からポリオ生ワクチンの投与が行われた結果、患者数が激減し、現在では患者発生は報告されていない。しかしポリオは未だ一部の地域で流行している。免疫不全者にみられるワクチンによる発症や、インド・東南アジア・アフリカなどの流行地や発展途上国からの一週間以内の帰国者に留意する。主要な感染経路は便ロ感染であるが、接触や感染者の咽頭からの飛沫感染も報告されている。ポリオウイルスは1〜3型があり、交差免疫はないが、抗休保有者は感染しない。不全型は夏風邪症状のみで発熱、倦怠感、頭痛、非麻痺型は嘔吐、筋肉痛、頸部硬直など無菌性髄膜炎を示し、麻痺型は初期に皮膚過敏があり麻痺を呈するもの、祁期症状無く突然の麻痺を発症するものがある。潜伏期間は1〜3週、平均7〜12日、糞便からのウイルス排泄は数週間、咽頭からの排泄は1週間とされ霊長類にも感染性を示す。

 主として便ロ感染であるが、咽頭からの飛沫感染の可能性があることから飛沫感染防御とする。搬送に携わる者は生ワクチン接種者や抗体保有者に限乱IgA欠損などの免疫不全者は担当してはならない。

d)赤痢・コレラ・腸チフス・パラチフス.
 赤痢の我が国における発生は大多数が東南アジアヘの渡航者にみられ、インド・ネパール・パキスタン・タイ・インドネシアの五カ国で60〜70%を占める。血便に由来した病名であり、近年は軽症赤痢が多くその頻度はカンピロバクター腸炎に劣乱典型的には、38〜39◎Cの発熱があって、一日10回程度の下痢があり解熱する。赤痢の危険性はその病状よりも感染力の強さにあり、人から人への感染による集団赤痢がみられる。

 コレラもインド・インドネシア・タイなどの東南アジアからの帰国者に多くみられる。発熱がなく、一日20回程度の水様下痢があるが、現在流行しているのは、エルトール型
の比較的軽症なタイプである。便や吐物で汚染された水による水系感染、あるいは汚染された食物による食中毒の形態をとる。人から人への感染よりも環境を汚染することに配慮する。

 腸チフス・パラチフスは、国内発生もある不明熱の代表的疾患である。近年は過半数が東南アジアからの帰国者であり、半数に下痢がみられるが、40℃の発熱の他は局所所見に乏しく積極的に疑っていないと誤診するケースが目立っている

 赤痢・コレラ・腸チフスーパラチフスはいわゆる便ロ感染であり、便失禁の無い場合は標準予防策に手袋を加えるだけでよい。その他は接触感染予防策である。患者は搬送前に排便を済ませ、流水で良く手を洗う。搬送車は汚染域を明確にし、同乗者は手袋を介した接触とする。病室へ搬送後、手袋をはずし、流水で手洗いをした後、石鹸で手を洗う。喫煙者は、手洗い前に喫煙することがないよう特に注意する。使用したシーツは感染リネンとして消毒する。感染症指定医療機関までの搬送時間が長い場合は、排泄物が感染性廃棄物として処理が可能な仕様を考慮することが望ましい。

e)ジフテリア

 ジフテリアはジフテリアワクチン接種の普及による高いレベルでの免疫が維持されており、国内での発生は年間10数例である。ジフテリア菌による偽膜性炎症と毒素中毒症状を特徴とし、咽頭・喉頭・鼻・皮膚ジフテリアに分けられる。偽膜は易出血性で剥離困難な灰白色彦出物である。咽頭ジフテリアは扁桃咽頭の偽膜、頸部腫脹、循環不全等の中毒症状、喉頭ジフテリアは嗅声、犬吠様咳敏、呼吸困難、鼻ジフテリアは乳幼児にみられ、鼻閉、鼻出血、皮膚ジフテリアは熱帯地方に多くみられる皮膚潰瘍の形をとる。

 皮膚ジフテリアは標準予防策で充分であるが、喉頭ジフテリアなどは飛沫感染予防策が必要である。喉頭ジフテリアの場合は、患者にサージカルマスクを着用してもらい、搬送者もサージカルマスクを着用する。運転席と隔絶されていない場合は、運転者もサージカルマスクの着用を考慮する。なお、何らかの理由でDPT三種混合ワクチンの接種をしていない者は搬送に携わらないこととする。接触者は、咽頭、鼻腔拭い液の培養をおこない、一週間の健康観察とする。集団発生の場合は、ジフテリアトキソイドによる追加免疫を考慮する。

 
4. 各疾患ごとの搬送後の標準的消毒方法

(1)1類感染症:エボラ出血熱、マールブルグ、クリミヤ・コンゴ出血熱、ラッサ熱
 @消毒のポイント
患者の血液・分泌物・排泄物、及びこれらが付着した箇所を厳重に消毒する。さらに、搬送車の内部全体も消毒する。

 A消毒法
搬送車内部(血液・分泌物・排泄物の汚染箇所):まずガーゼなどで汚れを拭き取った後に、0.5%(5,000ppm)次亜塩素酸ナトリウムをしみ込ませたガーゼ類で清拭する。さらに5分間以上放置後に、消毒用エタノールをしみ込ませたガーゼ類で再び清拭する。

搬送車内部(その他の箇所):0.05%(500ppm)次亜塩素酸ナトリウムまたは消毒用エタノールをしみ込ませたガーゼ類で清拭する。金属部分には、消毒用エタノールを用いる。
  備品類:高圧蒸気滅菌を行うか、または焼却処方とする。
 B備考
・次亜塩素酸ナトリウム清拭後に消毒エタノール清拭を行うと、より確実な消毒効果が得られ、かつ次亜塩素酸ナトリウムによる金属腐食を防止できる。
・次亜塩素酸ナトリウムは、塩素ガスが粘膜を刺激することから換気に注意する。
また、金属腐食性があることに留意する。
・消毒用エタノールは、引火性があることに注意する。

(2)1類感染症:ペスト
 @消毒のポイント
 患者の喀疫や膿などの付着箇所を消毒する。さらに安全を期して、搬送車の内
部全体の消毒も行う。
 A消毒法、
 搬送車内(喀疫・膿の汚染箇所):まず、ガーゼなどで汚れを拭き取った後に消毒用エタノールをしみ込ませたガーゼ類で清拭する。
搬送車内(その他の箇所):0.2%第四級アンモニウム塩(オスバンR、ハイアミンRなど)または消毒用エタノールをしみ込ませたガーゼ類で清拭する。
備品類:0.1%第四級アンモニウム塩(オスバンR、ハイアミンRなど)へ30分間以上の浸漬や、消毒用エタノールで清拭を行う。

 B備考
・消毒用エタノールは、引火性があるがあるので注意する。
・肺ペストは飛沫で感染するので、マスクの着用が重要である。

(3)2類感染症:急性灰白髄炎(ポリオ)

 @消毒のポイント
 患者の糞便や唾液で汚染された箇所を重点的に消毒する。さらに、搬送車の内部全体も消毒する。ただし、天井部分やヒトが触っていない箇所の消毒は不要である。
 A消毒法
 搬送車内(糞便・唾液の汚染箇所):汚れを除去後に、0.5%(5,000ppm)次亜塩素酸ナトリウム又は消毒用エタノールをしみ込ませたガーゼ類で清拭する。
搬送車内(その他の箇所):0.05%(500ppm)次亜塩素酸ナトリウム又は消毒用エタノールをしみ込ませたガーゼ類で清拭する。
備品類:0.05〜1%(500〜1,000PPm)次亜塩素酸ナトリウムまたは消毒用エタノールヘ30分間浸漬する。ただし、金属製品への次亜塩素酸ナトリウムの使用は不可である。
 B備考
・次亜塩素酸ナトリウムは、塩素ガスが粘膜を刺激するので換気に注意する。また、金属腐食性があることに留意する。
・消毒用エタノールは、引火性があるがあるめで注意する。

(4)2類感染症:コレラ、細菌性赤痢
 
 @消毒のポイント
患者の糞便や吐物で汚染された箇所を重点的に消毒する。さらに、搬送車の内部全体の消毒も行う。ただし、天井部分やヒトが触っていない箇所の消毒は不要である。
 A消毒法
搬送車内部:汚れを除去後に0.2%第四級アンモニウム塩(オスバンR、ハイアミンRなど)または消毒用エタノールをしみ込ませたガーゼ類で清拭する。
備品類:汚れを除去後に、0.1%第四級アンモニウム塩へ30分間以上の浸漬や、消毒用エタノールで清拭を行う。
 B備考
・消毒用エタノールは、引火性があることに留意サる。

(5)2類感染症:ジフテリア

 @消毒のポイント
 患者の鼻・咽頭などの分泌物で汚染された箇所を重点的に消毒する。さらに搬送車の内部全体も消毒する。
 A消毒法
 搬送車内:0.2%第四級アンモニウム塩(オスバンR、ハイアミンRなど)または消毒用エタノールをしみ込ませたガーゼ類で清拭する。
 備品類:0.1%第四級アンモニウム塩へ30分間以上の浸漬や、消毒用エタノールで清拭を行う。
 B備考
・消毒用エタノールは、引火性があるので注意する。
・ジフテリアはおもに飛沫で感染するので、マスクの着用が重要である。

(6)2類感染症:腸チフ不パラチフス
 @消毒のポイント
 患者の糞便・尿・血液で汚染された箇所を重点的に消毒す乱さらに一搬送車の内部全体も消毒する。ただし、天井部分やヒトが触っていない箇所の消毒は不要である。
 A消毒法
 搬送車内部:汚れを除去後に0.2%第四級アンモニウム塩(オスバンR、ハイアミンRなど)または消毒用エタノールをしみ込ませたガーゼ類で清拭する。
備品類:汚れを除去後に、0.1%第四級アンモニウム塩へ30分間以上の浸漬や、消毒用エタノールで清拭を行う。
 B備考
消毒用エタノールは、引火性があるので注意する。

 
 
5.搬送に携わった者の健康診断及び健康観察

 一類感染症や二類感染症の患者の搬送に係わった者に対しては、1年に1回程度の健康診断に加え、以下のような健康診断が考えられる。それぞれについて有症状の場合はただちに、また症状のない場合は疾患の潜伏期を配慮したのちに専門医の診察と必要に応じて細菌培養検査や血液検査を行なう。また、行動制限等を伴うことなく、専門医のもとで発症の有無を観察する(健康観察)期間を設けることが望ましい。

○ウイルス性出血熱患者を搬送した場合
血液・体液に汚染されなかった場合・・・・・3週間の健康観察
血液・体液に創部や粘膜が汚染された場合・・・・・
ラッサ熱・エボラ出血熱・マールブルグ病→3週間の健康観察
クリミアコンゴ出血熱→1週間の健康観察及び二次感染防御体制

○ペスト患者を搬送した場合
腺ペスト患者で膿に触れなかった場合・・・・・1週間の健康観察
腺ペスト患者で膿に触れた場合及び肺ペスト患者の場合・・・・・抗菌薬の予防
 投与及び1週間の健康観察

○細菌性歩痢・コレラ・腸チフス・パラチフスA患者を搬送した場合
通常は不要である
   搬送後、発熱・下痢症状のある場合・・・・・ただちに便培養、
 傷病者が下痢便を呈し、便失禁などに汚染された場合・・・2〜3日後の便培養

○ジフテリア患者を搬送した場合
ジフテリアトキソイド接種者で非感受性の者は通常不要
濃厚に接触した場合・・・・・抗菌薬の予防投与及び1週間の健康観察

○急性灰白髄炎を搬送した場合
ポリオ生ワクチン接種者で非感受性の者は通常不要
糞便や咽頭分泌物に接触した場合・・・・・3週間以内の発熱時は専門医を受診

○腸管出血性大腸菌感染症を搬送した場合
通常は不要(細菌赤痢と同様)
搬送後、発熱・腹痛・下痢・血便症状のある場合・・・・・ただちに専門医を受
診、抗菌薬投与(治療中患者で排菌の認められない患者の場合は不要)

○狂犬病を搬送した場合
通常不要(媒介動物の咬傷で感染するため)
万一、搬送時に感染源となったイヌ・ネコ・アライグマ等に咬まれた場合、直ちに石鹸で洗い流し、狂犬病免疫グロブリン投与(20国際単位/Kg)、ニワトリ胎児細胞培養ワクチンを投与、専門医を受診

○マラリア・黄熱を搬送したとき
不要(我が国では媒介する蚊が存在しない)

○肺結核を搬送した場合
空気感染予防策としてマスクを着用していた場合・・・・・通常の健康診断
空気感染予防策をとらずに接触した場合・・・・・ツベルクリン反応検査
・ガフキー3号以上の患者に空気感染予防策をとらずに接触した場合はツベルク  リン反応検査及び4週間後の胸部レントゲン撮影、専門医へ受診
・ツベルクリン反応陰性の場合は年齢に応じて予防内服

○劇症型溶連菌感染症を搬送した場合
濃厚に接触した場合・・・・・経ロペニシリンG予防内服
(ペニシリンアレルギーの者は服用しない)

○髄膜炎菌性髄膜炎(流行性脳脊髄膜炎)を搬送した場合
治療開始前の患者の場合・・・・・咽頭培養、培養後、保菌の場合はリファンピシ
ン予防内服

○一部の血液感染疾患(B型C型肝炎、HIV/AIDS、Bウイルス病)を搬送した場合
血液汚染事故のあった場合(健常な皮膚のみの汚染を除く)
HBe抗原陽性で感受性のあるとき・・・・・48時間以内のHBグロブリンの投与
HIV/AIDS患者の場合・・・・・ただちに拠点病院受診、抗HIV薬の投与
Bウイルスが感染した場合・・・・・アシクロビル・ガンシクロビル投与

○腎症候性出血熱を搬送した場合
通常不要(ヒトからヒト感染は通常起こらない)
ハンタウイルス肺症候群を感染した場合・・・・・リバビリン治療

 
○麻疹・風疹・水痘・流行性耳下腺炎を搬送した場合
それぞれ非感受性者であれば不要
感受性が不明の場合・・・・・2週間の潜伏期間中の感染拡大に留意

 
6.搬送に必要な標準的な機材

(1)標準予防策に必要な器材
 ディスポーザブルの手袋(ラテツクスグローブ・ゴムグローブ)
 ガウン(消毒可能な綿製前掛け型・つなぎ型・不織布製・
 マスク(N95基準マスク・サージカルマスク)
 保護眼鏡(ゴーグル・フ土イスマスク)
 リネン類(消毒可能なシーツ)
 ディスポーザブル防水シート
(2)消毒用物品
 ぺ一パータオル
 消毒用エタノール
 次亜塩素酸ナトリウム
 手洗い用エタノール・塩化ベンゼルコニウム(ウエルパス・ショードック)
 グルコン酸クロールヘキシジン(ヒビスコールA液)
(3)廃棄物処理用物品
 医療用感染性廃棄物容器(排棄時フタが固定されるもの)
(4)搬送車
 感染症の患者の搬送に当たっては、搬送のポイントで述べた4項目が遵守されることが必要である。従って、搬送に使用する車についてもそれらが守られる構造であることが望ましく、特に搬送中の安全の確保、搬送後の消毒については搬送車において重要な点となる。この点を踏まえ、資料に感染症専用の車両及び現在の救急車等を改造した場合の2通りについてモデルを示したので参考にされたい。

7.搬送に必要な体制
都道府県は、感染症新法に基づいて入院する感染症の患者を適切な搬送車で搬送する体制を確保する。搬送は、運転者を含む最低2人の体制で行うこととし、2人の内一名は、感染症に関する一定の知識を有する者とすることが望ましい。搬送に携わる者は、ジフテリアなど必要な予防接種を行うことが重要である。なお、必要に応じて医師が同乗する。

 また、感染症が疑われる場合には、上記以外の場合でも当該ガイドラインに定めた機材を携行した搬送車によって搬送することが望ましい。

 
法第21条に基づく移送フローチャート

                          
参考ページ
移送前
法第21条に基づく移送の必要性発生
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患者の疾患名等基本情報の収集
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患者の状態の確認・移送に必要な医療処置
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移送先及び経路決定
・1類感染症、その疑似症、その無症状病原体保有
→特定感染症指定医療機関、第1種感染症指定医療機関
・2類感染症、その疑似症の一部(コレラ、細菌性赤痢、腸チフス、パラチフス)
→上記医療機関、第2種感染症指定医療機関
ただし患者の状態が移送に耐えられないおそれがある場合等緊急その他やむを得ない理由がある場合は患者のいる医療機関又はその近くの一般医療機関を入院先に勧告・措置する。
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医療従事者の同乗の必要性検討
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移送手段及びスタッフの決定
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患者及びスタッフの装備決定
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疾患に応じた感染防止対策の確認
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移送中
患者の状態の観察
|
必要な応急処置
|
必要に応じ移送先医療機関等と連絡、相談
|
移送後
消毒
|
必要なスタッフの健康診断、健康観察



感染症が疑われる患者のフローチャート

 
移送前
患者の疾患名、状態の確認
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医療従事者の同乗の必要性検討
|
移送先及び経路確認
|
移送手段及びスタッフの決定
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患者及びスタッフの装備決定
|
疾患に応じた感染防止対策の確認
疑われる具体的疾患がある
疾患別移送の実際を参考
観察の結果、感染症が疑われる
経験的予防策を参考
すべての患者の移送に必要な標準予防策
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移送中
患者の状態の観察
|
必要な応急処置
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必要に応じ移送先医療機関等と連絡、相談
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移送後
移送先医療機関に診断確定後に必要に応じ情報提供を依頼
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移送先医療機関に移送機関等の連絡先を通知
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消毒
(医療機関・衛生部局)
患者の疾患が1、2類感染症等、感染性が強いものであると診断された
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疾患に応じて必要であれぱ追加消毒 移送を行った機関に連絡
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必要なスタッフの健康診断、健康観察
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必要な連絡(当該患者移送後に移送した患者の把握・連絡等)
 
 
 



移送後、感染症が判明した場合の移送に関するフローチャート



移送機関針刺し自己等感染の危険を伴う行為があった
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移送機関移送先医療機関に診断確定後に必要に応じ情報提供を依頼(連絡先を残すこと)
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医療機関患者の疾患が1、2類感染症等、感染性が強いものであると診断された 医療機関患者の疾患が1、2類感染症等、感染性が強いものであると診断された
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医療機関移送患者の肝炎ウイルス、HIVウイルスの感染の有無の検査後、移送機関等に情報提供 医療機関衛生部局・移送機関に連絡
|
移送機関消毒 移送機関衛生部局の指示に従う
|
移送機関必要に応じスタッフの健康診断、健康観察、予防的治療
|
移送機関必要な連絡(当該患者移送後に移送した患者の把握、連絡等)



搬送車の例

救急使用過程車 感染症患者搬送用への改造例



室内架装飾例